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コロナウイルス非常事態宣言中の熱中症対策について

最終更新: 4月29日


今年は、コロナウイルスの影響で、自宅にこもりがちの人が多く、運動不足が深刻であったり、外にでないため、暑熱順化という体が暑さに慣れない状況が続いているため、熱中症の影響を非常に受けやすい状態となっています。

高齢者は、特に室内における熱中症の発生が多いとされています。高齢者は、温度センサーや口渇中枢の働きが弱くなっており、部屋が暑くなっていることに気が付かず、かくれ脱水が深刻になるなどして熱中症が発生しやすい素因があり、また重症化する可能性が高いなどのことから、熱中症弱者と呼ばれています。

また一度熱中症になってしまうと、非常事態宣言で近所の人との交流が少なくなっている中で、その発見が遅れてしまうなどの負の側面や、熱中症は基本的に体温が高い状態で搬送されるためコロナウイルス感染を否定できず搬送する医療機関の選定に多大な時間がかかるなどの社会への負担が通常よりも大きくなっています。

#staycool キャンペーンでは、これらの熱中症被害を防ぐため、以下の行動を呼びかけています。

Stay coolのcoolには、涼しいという意味だけでなく、自粛期間が長くなり、イライラする気持ちを静める「頭を冷やして冷静な心を取り戻す」という意味も込められています。

熱中症の発生は、医療機関にさらなる深刻な負担をもたらします。5月はまだ涼しいから大丈夫という考えも、適切ではありません。

猛暑とされた2018年よりも、2019年の方が5月の熱中症救急搬送は多く、全国で4448人の方が救急搬送されています(死亡例も2019年の5月で8例報告されています:注1)。歩いて外来を受診される人数はこれよりも多いと推測されますので、涼しい5月でも夏先の気温の上昇で多くの方が熱中症に掛かっている現実があります。

熱中症はこれからが本番のシーズンです。コロナウイルスの収束に関わらず、暑い夏は必ずやってきます。自分の体、医療機関への負担を減らすためにもコロナウイルスの同様、早めの対策が求められているのです。

注1:総務省 報道資料「熱中症による救急搬送状況」より

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