毎年5月には2000~3000人近くの方が熱中症で救急搬送されています。
今週は気象庁の予報で例年に比べてかなり暑くなるとされており、真夏日や猛暑日の発生が予測されている地点も多くあります。
本格的な夏の時期と違い、5月のこの時期は暑熱順化という屋外で体が暑さに慣れるための生体機構が弱くなっており、熱中症の影響を非常に受けやすい状態となっています。
特に高齢者は、室内における熱中症の発生が多いとされています。高齢者は、温度センサーや口渇中枢の働きが弱くなっており、部屋が暑くなっていることに気が付かず、かくれ脱水が深刻になるなどして熱中症が発生しやすい素因があり、また重症化する可能性が高いなどのことから、熱中症弱者と呼ばれています。
StayCoolキャンペーンでは、これらの熱中症被害を防ぐため、熱中症予防啓発ネットワーク(Hespen)から以下の行動を呼びかけています。
StayCoolの「Cool」には、涼しいという意味だけでなく、「冷静な」という意味も込められています。冷房が壊れていないか確かめること、遠くに住む身内の高齢者には安否確認の連絡を入れておくことが、熱中症を防ぐためには重要です。
また、電気代を気にしてやせ我慢をし、冷房を使わない人がいますが、1日の冷房代は高くても500円程度です。熱中症で1泊入院した場合の治療代は平均約6万円。高齢者が熱中症で入院すると合併症や後遺症などで高い場合は50万円ほどの入院費がかかります。やせ我慢をせず、冷静な頭で積極的に冷房を使用するように心がけましょう。
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