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暑熱関連死を知っていますか

  • 執筆者の写真: Hespen
    Hespen
  • 4月1日
  • 読了時間: 3分

Stay Cool Save Life ― 涼しく過ごすことが、命を守ることにつながります


夏の暑さによる健康被害というと、多くの方は「熱中症」を思い浮かべるかもしれません。

しかし、暑さによる死亡は、熱中症として診断されるものだけではありません。

高温環境への曝露が、心臓、腎臓、肺、糖尿病などの持病を悪化させ、入院や死亡につながることがあります。このように、暑さが直接または間接的に関係して起こる死亡を、暑熱関連死といいます。


暑熱関連死とは


暑熱関連死とは、高温環境への曝露が直接または間接的に関与して起こる死亡のことです。

熱中症による死亡は、暑熱関連死の一部です。

一方で、暑熱関連死には、熱中症として診断されない死亡も含まれます。たとえば、暑さをきっかけに脱水が進み、腎臓の働きが悪くなる、心臓に負担がかかる、呼吸状態が悪化する、感染症や糖尿病の状態が悪くなる、といった経過です。

その結果、死亡診断書上は「心不全」「腎不全」「肺炎」「脳卒中」などと記載され、熱中症として把握されないことがあります。

つまり暑熱関連死は、熱中症死だけでは捉えきれない、見えにくい暑さの健康被害です。


暑さの影響は、数日後に現れることがあります


暑さの影響は、暑かったその日だけで終わるとは限りません。

高温曝露による脱水、腎障害、循環負荷、食欲低下、睡眠障害などは、数日間持ち越されることがあります。

その結果、暑かった日から数日後に体調が悪化し、入院や死亡につながる場合があります。

「その日は大丈夫だったから安心」というわけではありません。暑さによる体への負担は、見えない形で蓄積し、あとから体調悪化として現れることがあります。


熱中症死の約7倍にのぼる可能性


暑熱関連死は、公式に「熱中症」として記録される死亡よりも、はるかに多い可能性があります。

日本を対象とした推計では、2015〜2019年の暑熱関連死は、熱中症による死亡の約7倍にのぼる可能性が示されています。

これは、暑さによる死亡の多くが、熱中症という診断名では見えていない可能性を示しています。

だからこそ、暑さによる健康被害を考えるときには、熱中症だけでなく、暑熱関連死という広い視点が必要です。


持病のある方は、特に暑さを避けることが大切です


心臓病、腎臓病、呼吸器疾患、糖尿病などの持病がある方は、高温環境によって体調が悪化しやすいことがあります。

暑さによる脱水や循環への負担は、もともと弱っている臓器にさらに負荷をかけます。

そのため、熱中症としてはっきり診断されなくても、暑さをきっかけに持病が悪化し、入院や死亡につながることがあります。

暑さを我慢することは、決してよいことではありません。

持病のある方にとって、暑さを避けることは、体調を守るための重要な行動です。


Stay Cool Save Life キャンペーン

私たちは、見えにくい暑熱関連死を減らすため、Stay Cool Save Life キャンペーンを行っています。

このキャンペーンでは、持病のある方に対して、徹底的に暑さを避けることを呼びかけています。

Stay Cool Save Life には、「涼しく過ごすことが、命を守ることにつながる」という思いを込めています。

涼しく過ごすことは、単なる快適さのためではありません。

体への負担を減らし、持病の悪化を防ぎ、命を守るための大切な予防行動です。


暑さを避けることは、命を守る行動です


暑熱関連死は、目に見えにくい死亡です。

熱中症として診断されないまま、心不全、腎不全、肺炎、脳卒中などとして記録されることがあります。

しかし、その背景に高温環境への曝露が関係していることがあります。

暑さによる健康被害を防ぐためには、のどが渇いてから、体調が悪くなってから、ではなく、早めに暑さを避けることが大切です。


Stay Cool Save Life.


涼しく過ごして、命を守りましょう。

 
 
 

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