​医学的視点

​涼しい環境と適切な水分補給

​必要なのは ①水分 ②冷房 とにかくまずはこの2つ。

さらに具体的には、

・こまめに適切に水分補給する(塩分も補給する)

・室内にいるときには冷房をつける(扇風機を上手に使用する)

​・涼しい服装を心掛け、外出時には日傘、帽子を着用する

​特に高齢者は熱中症弱者と呼ばれ、体内温度センサーの働きが鈍るため熱い所に長く留まっていることに気づかずに重症化しやすい。

高齢者は特に、熱中症を予防するための工夫が必要

・部屋に温度計を設置し、28℃を超えたら必ず冷房をつける

・暑いときは無理をせず、屋外作業や体力のいる家事を控える

・独居高齢者は近所や地域で見守り、孤立させない

​経済学的視点

​冷房代は熱中症入院の保険代

エアコンを1日14時間つけた場合の電気代

​約300円

熱中症で1泊入院した場合の治療代

​約60000円

​※

高齢者は合併症や後遺症で

1回あたりの入院費は

約50万円程度になる

​※

実際の個人負担は1~3割です

​社会的な医療費の損失は大きく、冷房代を補助する仕組みが必要

​エアコン代をケチらないことが、熱中症予防には重要

​心理学的視点

​重症熱中症の危険性を認識する

熱中症を軽く​考えないことが重要です。

「すぐに退院できる」というのは重症熱中症では当てはまりません。

重症熱中症の場合、合併症後遺症を発生しやすく、

死亡率(熱中症関連死)が高く、また退院できても長期間の通院が

必要となることがあります。

高齢者の場合、自立していた人が寝たきりになるという事例もあります。

©看護師のかげさん

による熱中症の認識の違いを描いたイラスト

​重症熱中症は、

脳細胞を損傷し、

​腎臓の働きを低下させ、

体に不可逆的なダメージを

​与えます。

2018年に熱中症が原因で亡くなった人の数

​1518人

​(厚生労働省人口動態統計より)

​そのうち、高齢者は1288人

​2018年に熱中症の救急搬送で入院を要した件数は約32496件であり、

​入院件数から年間入院死亡率を求めると、約4.7%となります

「大腸癌」や「軽度心不全を呈した急性心筋梗塞」の年間入院死亡率とほぼ同じ

 熱中症はほかの病気と違い、毎年絶えず発症する可能性があります。

 重症熱中症は恐ろしいが、しかし必ず予防できる疾患です。

 
 
 

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